巨峰ぶどう(福島)
- 品 名
- ぶどう
- 品種名
- 巨峰
- 産 地
- 福島県 JAふくしま未来 など
- 入荷時期
- 9月中旬~11月下旬
- 最盛期
- 10月~11月
担当者からのコメント
くだもの王国福島県はJAふくしま未来より、秋の味覚巨峰ぶどうが9月より出回っています。
福島市のぶどうは吾妻山の麓、福島盆地の寒暖の差が激しい気候や肥沃な土壌で丹精に育まれました。
巨峰ぶどうは日本でデラウェアを抜いて国内生産量1位の品種です。大粒で濃厚な甘さと、プリッとした食感、みずみずしく溢れだす果汁はまさにぶどうの王様です。
現在の出荷状況は10月中旬より冷蔵品の出荷となっており、種なし巨峰が主力です。出荷形態は5㎏コンテナ箱で、一房づつ三角袋に入っています。その他用途に応じてパック詰、贈答用として1㎏化粧箱なども取り揃えております。
本年産はとくに天候に恵まれ、糖度が高く、食味も良好ですが例年より切り上がりは早まるでしょう。
ぶどうを食べるときによく皮を丁寧に手でむいて食べる方がいますが、ぶどうのいちばん美味しい部分は果皮と果肉の境の部分なので、丸ごと口に入れて中身を皮から押し出し、なめらかな舌触りとたっぷりした果汁を味わうのが美味しい食べ方です。
さて、ぶどうには体内への吸収が早く、速効性のあるブドウ糖や果糖が主成分なので、疲労回復に効果があり、エネルギー補給に最適な果実です。ぶどうの種子や皮には視力回復や活性酸素の除去に効果のあるアントシアニンが多く含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、悪玉コレステロールの発生を防ぎ、血液をサラサラにする働きがあるといわれています。そのため、動脈硬化やガン予防にも期待できます。またデラウェアなどの赤色ぶどうには強い発ガン抑制作用を持つレスベラトールというポリフェノールも含まれています。このほか鉄分、ナトリウム、カルシウムなどのビタミン類なども豊富に含んでおります。
ぶどうもこれから終盤を迎えます。健康的にも優れており、今が旬の味覚、くだもの王国福島よりぶどうの王様「巨峰ぶどう」をお召し上がりください
美味しいぶどうの選び方など
ぶどうの実の部分に張りがあり、軸が太く青いものを選びましょう。軸が茶色いものは収穫してから日が経っています。また果皮に白っぽい粉が付着していますが、これは水分の蒸発を防ぐためぶどう自身が作り出している「ブルーム」と言うものです。この粉がまんべんなく付いているぶどうは鮮度が良い証拠です。
果皮の色は、実の色が黒や褐色のぶどうは色が濃いものを、緑系のぶどうは黄色っぽいものがよいでしょう。巨峰ぶどうはブルー色の濃いものが良品です。
ぶどうにはポリフェノールという成分が含まれていることは有名ですが、この成分は皮と果肉の間に多いので、できれば皮ごと食べるのがベストです。ミキサーで絞ってぶどうジュースを作る時も皮ごと使えば栄養たっぷりです。
ぶどうの保存法
ぶどうは低い温度(0~3℃がベスト)で高い湿度(90%がベスト)ほど品質の変化が小さく、長く保存できます。
しかし、凍らせたり、湿度が高すぎたりすると品質が悪くなるので注意が必要です。
家庭では冷蔵庫の野菜室で保存するのがよいでしょう。
■販売担当者
果実第一部 副部長
八巻 卓栄