さといも(宮崎・千葉・栃木)
- 品 名
- さといも
- 品種名
- さといも(土垂)
- 産 地
- 宮崎県、千葉県、栃木県など
各産地より
- 入荷時期
- 9月上旬~翌年5月上旬
- 最盛期
- 10月~12月
担当者からのコメント
いよいよ芋煮会のシーズンがやってきました。そこに欠かせないのが主役の「さといも」。現在のところ宮崎、千葉、栃木、茨城県産など各産地より美味しいさといもが出回っています。
山で採れる山芋に対して、里で採れるので里芋。芋は茎が太ったものです。一般にさといもと言っても食べる部分によってたくさんの種類がありますのでここでチョッと説明しましょう。
●子芋を食べる種類
●土垂(どだれ)‥‥ころんとした楕円形の里芋でねっとりとして煮崩れしにくい。(最も一般的に出回っている種類)
●石川早生‥‥小ぶりな品種で粘りがあり、煮物だけでなく衣被(きぬかつぎ)に最適です。
●親芋・子芋の両方を食べる種類
●八つ頭‥‥大型の品種で高級品、煮物や正月のおせち料理に用いられる。
●唐芋‥‥土寄せを繰り返し、土の重さで唐芋をえびの形に曲げたものを「えびいも」と呼び、京料理では高級品、ほくほくして煮崩れしにくい。
●セレベス‥‥インドネシアのセレベス島から来たもので、ぬめりが少なくしっかりとした肉質で煮物に向きます。
その他親芋を食べる種類として、たけのこ芋、田いも、茎を食べる種類として、はすいもなどがあります。
いろいろな料理法に応じ今が旬の野菜、さといもを是非ご賞味ください。
さといもの「ぬめり」の秘密
さといも独特のぬめりはガラクタンという炭水化物とたんぱく質が結合したもので血圧を下げ、血中コレステロールを取り除く効果があるといわれています。また体内に入るとグルクロン酸という成分に変わるムチンという酵素が含まれており、胃・腸壁の潰瘍予防や肝臓の強化に役立つと言われています。
美味しいさといもの選び方・保存法
泥つきで皮に適度に湿り気があり、丸く太ったもの、持った時にずっしりと重く指で押しても硬いものが新鮮です。さといもは乾燥に弱いので、乾燥して古くなると表面がひび割れたりします。ひび割れしたものは避けましょう。
保存するときは湿らせた新聞紙で包むか、紙袋などに入れ、風通しのよい室内で保存します。低温・乾燥に弱いので冷蔵庫には入れないでください。皮をむいて売っているものはすぐに食べましょう。
■販売担当者
蔬菜第一部 課長
野崎 正弘
春キャベツ(千葉)
- 品 名
- キャベツ
- 品種名
- 春キャベツ
- 産 地
- 千葉県 JAちばみどり銚子野菜連合会
- 入荷時期
- 10月中旬~翌年6月上旬
- 最盛期
- 11月~翌年4月(春キャベツ)
翌年4月~5月(新キャベツ)
生産情報など詳細については
銚子野菜連合会のホームページをご覧ください。
(野菜のできるまで・キャベツ)
担当者からのコメント
千葉県JAちばみどりより、灯台印の春キャベツが本格的に出回っています。黒潮の恵みによる温暖な海洋性気候を生かし、昭和28年から作付が開始されました。昭和32年より「灯台印」の名称で出荷され、現在では銚子を代表する農産物として指定産地にもなっております。
産地では主として葉の柔らかさとみずみずしさ、また甘さで好評な春系キャベツが栽培されており、とくに春系品種「金系201号」の導入や、栽培が難しい厳寒期収穫には耐寒性の強い「YR春系305号」などの品種を導入することにより、11月から6月までという長期出荷が可能となっています。さらに昭和50年頃からはキャベツの畝間にさらにキャベツを作付する「二番ざしの方法」が普及するようになり、作付面積の拡大が図られ、今では冬春栽培では日本一の栽培面積となっています。
また産地では現在、環境にやさしい農業を推進しており、平成15年には農薬・化学肥料の使用は慣行の50%以下、生産履歴の記帳・開示など厳しい基準の「ちばエコ農業産地」の認証も受けております。
キャベツはビタミンCをはじめ、カルシウム、カリウム、ビタミンUなど豊富に含んだ健康野菜です。特にビタミンU(キャベジン)は胃潰瘍に効果があるといわれており、胃腸の調子を整える野菜として最適です。
キャベツは日本での栽培面積、収穫量ともにだいこんについで多い人気の野菜。いろいろな料理法にも対応できる万能野菜です。これからますます美味しくなってくる本場千葉産「春キャベツ」をたくさんお召し上がりください。
美味しいキャベツの選び方
春系キャベツは巻きが柔らかで弾力のあるもの、寒玉(冬キャベツ)は巻きが固く重量感のあるものがよいでしょう。また外葉が濃い緑色をしているものが新鮮です。
上部に割れ目が入っていたり、芯の切り口が割れているものは古いキャベツですので芯の切り口が新鮮なものを選びましょう。
キャベツの保存法
涼しい季節の保存なら、新聞紙などで包み冷暗所においても大丈夫です。
カット売りの場合は冷蔵庫の野菜室に入れ、できれば新聞紙や湿らせた紙でくるみ、ポリ袋で軽く包むとよいでしょう。
キャベツの名前の由来?
キャベツという名は英語の(Cabbage)。
キャベッジがなまったものです。キャベッジは頭でっかちをからかう古いフランス語カボシュからつけられたとのことです。
■販売担当者
執行役員 蔬菜第二部 部長
阿部 宏